XMPPの使い方
XMPPはメールによく似たチャットシステムです。 メールにGoogle, Yahoo, Microsoft等のサーバーと Gmail, Ymail, Outlook等のクライアントアプリがあるように、 XMPPにも多数のサーバーと多数のクライアントアプリが存在し、 username@example.com という メールと同形式のアドレス(JID)を使用して通信を行います。
使用するサーバーとクライアントによっては アカウントの作成・削除をクライアントから行うことや、 音声通話やビデオ通話も可能です。
アカウントの作成には電話番号もメールアドレスも不要で、 簡単にアカウントを作成・削除でき、 通信時の暗号化も標準化されているのでプライバシーにも優れており、 なおかつ一般のメッセンジャーアプリ同様の使いやすさを兼ね備えているため、 当店ではXMPPの使用を推奨しています。
導入手順は以下の通りです。
- クライアントアプリのダウンロードとインストール
- 使用するサーバーを決める
- アカウントの作成
- 連絡先の設定
- メッセージの設定
クライアントアプリのダウンロードとインストール
XMPPはメール同様に数多くのクライアントが存在します。 ここではお使いのOSに合わせて幾つかオススメのクライアントを紹介します。
- ChatSecure (iOS)
- Conversations (Android, Play Store)
- Conversations (Android, F-Droid)
- Gajim (Windows)
- Gajim (Linux)
- Beagle IM (Mac)
スマホの場合はインストールまで自動で行われると思いますが、 Windowsなどはダウンロードしたファイルをダブルクリックして 手動インストールする必要があるかもしれません。
使用するサーバーを決める
サーバーもまたメール同様に多数存在します。主なXMPPサーバーの一覧を参考に決めると良いでしょう。ここでは"yax.im"というサーバーを例に用います。
アカウントの作成
先述したクライアントアプリごとに手順を紹介します。 まずはアプリを起動してください。
ChatSecure (iOS)の場合
- 画面右上にある歯車ボタン(設定)を押す
- 「新しいアカウント」を選択
- 「新しいアカウントを作成する」
- ニックネームとサーバー(例: yax.im)を入力する
- 画面右上のチェックマークを押す
- 「新しいSSL証明書」を保存
- 「プッシュを有効にする」
Conversations (Android)の場合
- 「新規アカウントを作成」
- 「conversations.imを利用する」
- ユーザー名を入力して「次へ」
- 新規アカウントの作成画面を「次へ」
- キャプチャを入力
- アバターの設定(任意)
Gajim (Windows, Linux)の場合
- メイン画面上部の「アカウント」メニューから「アカウントを編集」を選択
- 「アカウントを追加」
- 「登録」を選択
- サーバーを入力(例: yax.im)して「登録」
- "Username"と"Password"を入力して「登録」
Beagle IM (Mac)の場合
- 画面上部の"BeagleIM"メニューから"Preferences"を選択
- "Accounts"を選択して"Add"を押す
- "Register"を選択
- サーバーを入力(例: yax.im)して"Submit"を押す
- "Username"と"Password"を入力して"Submit"を押す
連絡先の設定
メイン画面には連絡先が表示されます。 "+"ボタンや設定ボタン、あるいはメッセージ作成ボタンなどで連絡先の設定画面に移り、 「連絡先の追加」、「友達を追加する」、"Start Conversation"などの項目を選択して 当店のXMPPアドレス(JID)を入力してください。 当店のXMPPアドレス(JID)は以下の通りです。
marumiya@conversations.im
メッセージの設定
メッセージの入力時に、暗号化がされていることを確認してください。 適切な暗号化がなされていない場合、メッセージがこちらに届かない可能性があります。 鍵マークやOMEMO暗号化などの文言とともに設定が有効化されていれば大丈夫です。
注意点
XMPPは大抵の場合、文章や画像・音声・動画・その他ファイルの送受信、そして音声通話とビデオ通話に対応しています。 ですが当店の端末の関係で音声通話とビデオ通話はご利用いただけません。ご了承ください。