私のお気に入りの野草や野菜を紹介するコーナー。 今回はノビル(野蒜)です。
ノビルはヒガンバナ科ネギ属の食べられる野草です。
主に草刈りが頻繁になされる日当たりの良い土地に生えます。
田んぼの脇によくあるイメージです。
白く小さい玉ねぎのような球根(鱗茎)と断面が三日月形の葉とおなじみネギ臭が特徴です。
秋に発芽し小さいニラの様な状態で冬を越し、春に分球しながらトウ立ちしてムカゴを付け開花します。そのため球根とムカゴと(たまに種子)それぞれで繁殖するので非常に繁殖力旺盛です。
草刈りして日当たりを良くすることさえ心がければ、極めて容易に育てられます。
秋や晩冬は小ニラ、春には葉ネギ、トウ立ちしてきたら細めのネギとして食べられ、球根やムカゴもらっきょうのような味がして美味しいです。
ネギのように扱えて美味しく、それでいて繁殖力旺盛。
田んぼの畔みたいに一列あるいは一群になれば、もうネギは買わなくても良いでしょう。
一つ注意点を挙げると、ネギ系の野草のお決まりですがスイセンやタマスダレなど毒草が紛らわしいことです。球根や葉の色や形、特にネギ臭の有無に注意すると見分けられます。
今はまだ自分で食べる分も賄いきれていませんが、いずれは大量に繁殖させて売るほど育てたいと考えています。